『サンバ』
75点


オマール・シー主演!

彼も良かったけど彼の相棒役、そしてヒロインの女優も良かった。

日本人にはピンとこない移民問題の難しさを改めて考えさせられる作品。


「最強のふたり」の監督エリック・トレダノと主演オマール・シーが再びタッグを組んだ作品なので、苦境に立たされながらも最後には爽快感のある救いのようなものを感じられるかと思っていたが、そんなことは無く、至って現実的な終わり方。


フランスで10年働いたサンバが、ビザの失効を見落とした為に収容所送りとなり国外退去処分となるが、アフリカの家族へのお金の送金の為フランスに居座るというお話。


国外退去処分の為、一度でも警察に尋問を受けると即強制送還なので、警備員として働いて泥棒を捕まえても己が逃げなければならないという悲しさ。


社会派映画としての色合いが強く、フランスでの移民・黒人の扱いにも驚いた。


お話はそんなサンバと、シャルロット・ゲンズブール扮するアリスとのラブストーリーとなってるが、そのアリスも大手企業で馬車馬の如く働き続け燃え尽き、薬まみれで鬱病を患っているという重たさ。


こんな内容のお話を独特の演出力で、厳しい社会を生きる大人のラブストーリーとして成立させてる。


重たいテーマだけど相棒ウィルソンの登場でその空気感が緩和されて良かった。


お得意のコメディタッチの要素も観てて救われる。


ショッピングモールで警備員をしてるサンバが退屈しのぎに色々一人遊びするシーンが楽しそうだけど寂しくて良かった!